【プレミアム限定】千葉ジェッツ、大阪エヴェッサ、HCと選手へのインタビュー(12月1日)

12月1日(木) 浦安市運動公園総合体育館で行われた千葉ジェッツ対大阪エヴェッサ。千葉のエリック・ガードーHC、田中健介、ジャメル・スタテン、ジャマル・ホルデン、大阪のライアン・ブラックウェルHCの試合後インタビュー。
(文=定山 敬/写真=西本 匡吾)

大阪エヴェッサ

■ライアン・ブラックウェルHC

-試合の総括
リバウンドで千葉が72本、我々が52本。オフェンスリバウンドに関しては千葉は32本。それを取られてしまったことが全てを物語っていると思います。千葉は我々以上にフィジカルに戦ってきたというところがありました。我々はチームの中で一番フィジカルで戦えて、縁の下の力持ちのキャプテンであるリン(・ワシントン)を欠いている状態でした。一試合平均20得点を取る彼がいない中、他の選手がステップアップしなければいけなかったのですが、そこでできなかったことが大きな原因だと思います。

-今シーズン初めてのオーバーカンファレンスだったが、その疲れはあったか(WEB媒体)
2週間前にはバスで10時間くらいかかる大分に遠征をしていたので、そういった意味では、もしかしたら選手たちにも多少の疲れがあったのではないかなと思います。ただ、それがリバウンドを72本、オフェンスリバウンドでは32本を取られたことの言い訳にはならないです。長時間の移動があるのはどのチームも同じことですので、本当にチームがステップアップする必要があると思います。疲れが影響してシュート確率に現れている部分はあると思うんですけど、それに関してはチームとして練習している部分でありますので、メンタルを含めてタフにやっていかなければいけないです。

-第4クォーターでローレンス・ブラッグレッジ選手が下がったが足の状態は
リバウンドに参加したとき際に足をつっただけだと思いますので、明日は問題ないと思っています。

-リン・ワシントン選手が一ヶ月の離脱とリリースされていたが、今月中での復帰は厳しいか
ドクターは2週間後の秋田でのアウェー戦には間に合うのではないかと言っていましたが、そこに関しては状況を見て、ドクターと話していかなければいけないかなと思います。

-リバウンドを除いてディフェンスはほぼプラン通りだったと思うが、オフェンスについての改善点は(バスナビ)
ディフェンス面に関してはほぼプラン通りできたなかと思います。ただ、75点取られた部分でも通常の彼らの得点力より少なくできたのですが、我々のディフェンスからしたら少し取られすぎたと思います。7番の板倉選手、19番の中村選手と2人の大きい日本人に少しやられたというのは修正点かなと思います。3Pシュートに関しては千葉は13%、2ポイントだと39%。ほぼセカンドチャンスを与えてしまったという印象です。オフェンスに関しては、青木選手、ウェイン選手にダブルチームがきた後に、ワイドオープンになっている選手がシュートを決めないといけない。ディフェンスの守り方もわかっていますので、ケビン選手やローレンス選手を空けて守ってくるといった状況で決めていかないとこういった結果になると思います。そこを彼らがスッテップアップする必要があると思います。

-明日に向けてのプラン(テレビ)
青木選手にダブルチームがくると思うので、パスを早く散らしてシュートまで持っていくということを徹底していかなけれないけないと思います。今まではリンに対してダブルチームがきてそこから、という展開だったので。今までとは違う形でオフェンスを作らないといけない。もちろん、難しい状況ですけど、今の残っている選手たちがレベルアップするためにはいい機会だと思っているので、そこを生かして明日やっていきたいと思います。

-青木選手は当初期待していた通りの活躍を果たしているか(新聞)
青木選手はクラッチタイムでシュートを決める能力であったり、経験というのもあります。現状では私の期待通り、働いてくれています。

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千葉ジェッツ

■エリック・ガードーHC

-今日の試合の総括
大阪はリン・ワシントン選手が怪我をしたことで、我々がジョージ・リーチ選手を失ったことと全く同じことを経験されていると思います。いる選手もすごく良い仕事をしていて、ブラックウェルHCもすごく良いヘッドコーチなので、まずは大阪を褒めたいと思います。西で首位のチームに勝ったことは嬉しいですが、決して満足せずに。向こうの主力選手がいない状況での勝ちだったので、いる時ときはまた違うとわかっています。今日はディフェンスからリバウンドまでしっかりと守ることができて、すごくエナジーあふれるプレーを全員がしてくれました。まさに自分が目指しているスタイルで、最初から最後まで一生懸命、100%のプレーをすることを選手たちが表現しれくれたのですごく嬉しかったです。

富山との2戦目の負けから、今日はよく立て直したかなと思います。引き続きオフェンスの面では調子がいまいちというか、簡単な得点チャンスをものにすることができない。そういうところでチームとして機能し始めたら、bjリーグのどのチームとも良い勝負ができると思います。今日はチームとして上手くディフェンスができたと思います。青木選手のような良い選手に対して、良いデイフェンスができてよかったです。石田、田中、ハーグロー、この3人をローテーションで青木選手につけることで、簡単な得点チャンスが作れるかなと思いました。青木選手はbjリーグの中でも、本当に素晴らしい選手です。富山の城宝選手に対しても同じことを言いましたが、すごく好きな選手ですね。今日はオフェンス、ディフェンス両方の面で田中、石田、中村がすごく良い仕事をしてれました。特に、中村はリバウンドとチーム全員に活気を与えるプレーを最初最後までから見せてくれました。板倉選手は今日は風邪気味だったので、本調子ではなかったですけど、(コートに)入ったときは良い仕事をしてれました。

-今日のモリース・ハーグロー選手についていた(大阪の)ディフェンスについて(新聞)
(モリース・ハーグローは)昔から私の指揮のもとでプレーしたことがあり、どういうプレーをする選手かはすごくわかっています。モリースがああいうタフなショットを決めるのには慣れています。しかし、だからといってそればっかりだと時には点数が機能しないということがあるのですが、今日はしっかりとタフなショットを決めてくれました。今日の試合でわかったのは、ジャメル・スタテン選手がリーグでも能力の高い選手の1人だということを自信を持って言えることです。彼はオフェンス、ディフェンス、リバウンド・・・あらゆるプレーができるので。今はまだあまり顔は知られていませんが、素晴らしいプレーをしてれました。今日はジャメルに、(彼が)ベンチにいるときになど、かなり激しく、厳しく声をかけました。それは今、モリースと自分が築いた関係をジャメルとも築きたいと思っているからです。厳しく言うのも、愛情表現のひとつだと思い、今日はそうしました。

-大阪のようなある程度ディフェンシブなチームの方が対戦しやすいか(バスナビ)
今日の試合を振り返ってだけでしたらそうだと言えますが、リン・ワシントン選手がいない中での試合だったので、次回プレーする時はわからないです。

-田中健介選手に第2クォーターの終わりにかなり激しく声をかけていたが、何を言っていたのか(バスナビ)
すごくプレーでイライラしてしまったため、厳しく言いました。シュートできる状況で他の選手にパスを出した場面があり、それをカットされたことについて言いました。ミスに対して厳しく言ったというかよりかは、シュートをしなかったことに対してです。それは開幕から彼について言っているので。田中健介は本当に良い選手です。もし20点を取るような試合があれば、個人的にボーナスをあげたいと思います(笑)

-(千葉の)前半の攻撃は良くなかったと思うが、それに関する印象(WEB媒体)
おっしゃる通りです。前半は単発でのシュート場面が多くて、それが入るときと入らないときのムードの違いが大きくて。まだ若いチームなので、すごく精神的にデリケートな部分があると思います。入らないときの精神的なダメージが大きいので、そこは改善したいと思います。

-そういうときにコート内で立て直してほしい選手は(WEB媒体)
今の解決策としては交代を普段より多くして、まずはディフェンスからというのを選手たちに伝えます。ディフェンスで(相手の攻撃を)止めて、走って、そうすることでチャンスを狙って、徐々に流れを掴んでいくことをやろうとしています。練習では全員がシュートが入るといっても過言ではないですが、まだ経験のなさがシュートを決めるか否かに影響してくるので、まずはディフェンスからしていきたいです。ひとつ、もしかしたら選手たちに影響しているのは、いろんな試合会場を回ってプレーすることは見たときの(視覚的な)シュートの感覚が少し違うことです。それに慣れるのにも少し時間がかかると思っています。ジェッツもエベッサも同じくらいの時間を今日ここで過ごしているので、そういう意味ではホームコートアドバンテージがなかったかなと思います。

※千葉の田中健介、ジャメル・スタテン、ジャマル・ホルデンのインタビューは次のページ