2月26日(土) 新潟アルビレックスBB vs 埼玉ブロンコス 試合後のインタビューとゲームレポート

プレイオフへ向けて直接対決となったイーストの4位、5位の試合は、第3Qまで接戦となりながら、第4Qの攻防が試合の結果を大きく左右しました。試合後の記者会見及びゲームレポートは下記となります。

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埼玉ブロンコス

ボブ・ナッシュHC

-今日の試合の総括について
「ノーコメントです。質問をどうぞ。」

-第4Qの新潟のディフェンスについて、新潟のゾーンがよかったのか、それとも埼玉がそれを攻め切れなかったのか?
「むこうのディフェンスが良かったのと、こちらがシュートを決めきれなかったのと、両方あると思います。」

-今日から復帰した波多野選手のプレー時間が長くなりましたが、その評価については(23:14min、3pts、FG1/5、2reb)
「コンディション的には問題なかったと思います。ただ、シューティングハンド(右手)の怪我なので、シュートに関しては少し影響があったと思います。どれくらいできるのか?というのを今日は見たかったので、その点に関しては良かったと思います。

ただ、チームとしては第4QにファウルトラブルからFTで多くの得点を与えてしまいました。」

-明日の試合への修正点は?
「第1Qはともかく、第2、第3はあまり良くなかったですし、第4Qは悪かったです。それらをビデオを見てひとつひとつ修正して、明日の試合に備えたいと思います。」

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新潟アルビレックスBB

廣瀬昌也HC

-今日の試合の総括について
「勝ったというより、勝たせてもらったという感じでした。サターフィールドで来るのは分かっていたので、第3Qの終りに彼の連続で来られて。澤岻(のディフェンス)はそんなに悪くないんだけど、あの時(澤岻が)ファウルトラブルで、根東がダメ、ウィリーもダメ。ちょっと苦しい展開で、ゾーンディフェンスにせざるを得ない状況でした。で、それ(ゾーンディフェンス)が効いたのか・・・効いてないのか。

まず、ザックが頑張ってくれた。それから秀平、タカト、あとから澤岻も来たけれど、ハイポストの守り方と、ウィングのキックダウン、あそこの渡し方(ゾーンディフェンスでの引き継ぎ)。その気配りがすごく良かったです。そこが良かったので、(埼玉に)いいリズムでシュートを打たれなかった。何本か打たれたんですけど、決していいリズムではなかったですね。でも、入ったら分からないですからね。明日はなんとかマンツーで勝負できたらと思いますし、(明日は)今日のようにはいかないのではないかと思います。

あとは、点数が取れない。もうちょっと。もったいないファーストブレイクのターンオーバーが3つ?そこで点数を取れていると、もっと乗れると思います。残念なところですね。

(オフェンスで)ボールはだいぶ動くようになってきました。4メンアウトにして回していこうという事で、だいぶ動くようになってきましたけど、難しいんですよね。4メンアウトにすると、オフェンスリバウンドがいない。外だけになってしまう。インサイドとの絡みがもっと大事になってくるんですけど、その意味ではウィリー、今日はMVP取りましたけど、彼は自分のスペースで(ボールに)ミートして、ペネトレイトを仕掛けてくれました。そこからアシストも3つ出してくれているんですけど、そこはひとつ収穫かと思います。

まずは明日、また明日ですね。」

-第4Qに池田選手が出場しなかった事について
「ゾーンディフェンスで、(ゾーンの)上をやるにあたって、秀平がすごく気配りをもってディフェンスをやってくれていました。あそこは我慢の時間帯なので、得点を与えてしまうと(埼玉に)走られてしまう可能性があるから、簡単に3ポイントを打たせなくなかった。その意味で秀平がいいディフェンスをしていてくれたから、そのまま使いました。

(オフェンスでは)打つべきところで打っていたし・・・入らなかったけどね。最後、追いつくところでのコーナーからの3ポイントは、よくコーナーまで走りきっての3ポイントで、リズムよく打ってくれたので、そのままでいいかな、という感じでした。

(ディフェンスを)マンツーマンに変える時にちょっと悩んだんですけど、(小松選手がディフェンスでも)集中力を切らせているようには見えなかったし、1and1のFTもしっかり決めてくれました。

池田が悪いという事ではなくて、秀平がいい集中力を持ってやってくれたという事だと思います。」

-得点が伸びないというのは、シュート確率の問題でしょうか。それとも、もっとトランジションの早い展開にしたいのでしょうか?
「トランジションを早くしたいですね。第3Qも悪くなかったし、だいぶ走るようになってきたんですけど、フィニッシュまで繋がっていない。もちろん全部ファーストブレイクというのは無理なので、ファーストブレイクがダメで、セカンダリーブレイクに入るときに、もうちょっとインサイドを使いたいですね。前半、あまりにインサイドがボールを触っていなかったので、もうちょっとインサイドにボールを触れさせようという話をしたんです。

それが、昔はインサイドに(ボールを)入れると、ビシっと構えてしまう。(速攻で)走る、インサイドがダメ、ボールを展開する、1対1。ダメだったらもう1回展開して、狙いながらインサイド、というのが僕の中でのイメージなんですけど、それがまだ上手くいってないです。ジュリアスもタイムアウトの時に(パスを入れる)アングルが悪いと言うんです。ジュリアスには「外のせいにするな、自分のやるべきことは(ディフェンスを)シールすること」だと。まだアングルとか細かなことのタイミングが合っていない。その組み合わせですね。

結局、オープンで3ポイントを打っているんです。6/27なんですけど、このうち、打たざるを得ないタフショットは3本くらいかな。だいたい我々の(3ポイントアテンプトの)アベレージが22本くらいなんです。いいシュートは打っているんですけど、入りきらない。その時にどうやってインサイドを使うか。そこのバランスをもうちょっと作れたらと思います。そして、もっとテンポを上げていければと思います。」

-第4Qのゾーンディフェンスの狙いは?
「相手に(シュートを)打たせるなという選手が何人かいます。あとはキックダウン、ローテーションを、近い距離はしなさい、長い距離はするな、と。あとはダイヤモンドゾーンというのをやっているんですけど、その組み合わせですね。キックダウンできるときはしなさい、ガードはハイポストから守りなさい、と。ハイ・ローが怖かったんです。波多野に1本、ハイポストからアタックかけられましたけど、あそこは中をふさいで、(ボールが)外に出るのを、(ゾーンの)下が出るのか、上が出るのか、それは距離次第です。

よかったのは、ザックのサイドに何回か北向がいたんですけど、ザックが大きいから、クローズアウトでのピストン運動が良かったです。コーナーに波多野が入ってトラップしかけてターンオーバーしてくれた、あの辺はすごくよかったと思います。」

-サターフィールド選手に対するディフェンスについて、やはりマンツーマンで止めたいという事でしょうか?
「サターフィールドが(ドリブルを)右から左に変えて、クロスオーバーで右に来るのはスカウティングで分かっていたんです。根東は、振られて抜かれているんですよ。ということは、合わない。澤岻はそれを合わせて前半に2回止めてるんですよ。スッとさがって。(根東は)抜かれることよりも、(サターフィールドにジャンプシュートを)打たれる事を恐れていたんで、もう1回はトライさせたいですね。根東はハッスルするプレイヤーなので、もう1回そのクセを見抜いて、チャレンジしたいと思います。」

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#30ウィリー・ヴィーズリー選手

-今日の試合について
「今、練習で取り組んでいるのは常に、どんな状況でも戦い続けるという事を強調しているのですが、それがこの試合の中で出たと思います。出だしは悪かったですが、次第にボールをシェアできるようになったし、よりイージーなシュートを見つけることも出来たし、FTも決めることができました。ゲームの中で、チーム全体の自信が上がっていったのではないかと思います。」

-オフェンスのスペーシングについて
「スペーシングに関しては、ここ最近のゲームでは一番良かったのではないかと思います。練習でもスペーシングは強調して練習している部分で、お互いに近すぎず、遠すぎずという位置を確認しながら練習しています。池田選手、小松選手らシューターが(ディフェンスを)引きつけてくれる状況では自分がペネトレイトしやすくなるので、そういった部分は出来たと思います。自分がペネトレイトしてディフェンスを引きつけると、(ボールを)キック(アウト)しやすくなるし、ジュリアス選手、ザック選手にゴール下で合わせることも出来ます。自分もリングに向かうことでフィニッシュできるので、チームとしてもここ最近で一番良かったと思います。」

-いつも練習しているプルアップからのジャンプシュートも決めることができました。
「コーチからいつも言われているのは、よりいい選手になるためには、もっと武器を増やさなければいけないということです。チームの練習後に、根東選手、小松選手らと一緒にコーチにプルアップを教わりながら練習してきているので、その成果もあり、自分のプルアップシュートにだいぶ自信もついてきましたし、今日の試合でもしっかり決めることが出来ました。

-ゾーンディフェンスが効果的に機能したことについて
「ゲームを通じて埼玉のペネトレイトが新潟にダメージを与えたいたのですが、それはサターフィールド選手が直接得点するだけではなくて、ペネトレイトから外のシューターにパスを回すと、ディフェンスが収縮していることによってセカンドチャンスを奪われてしまうという状況だったのですが、ジュリアス選手の進言もあってゾーンディフェンスに切り替えて、それがとても有効に機能したと思います。相手のペネトレイトを止めるだけでなく、埼玉をスローダウンさせることも出来ました。」

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#25ジュリアス・アシュビー選手

-今日の試合について
「すごくタフな試合だったと思います。どんな試合でも簡単に勝てる事はないのですが、毎試合、違う状況の中で勝利を目指すというのがゲームの難しさだと思います。今回は、チームとして成長してきている埼玉に対して、活路を見出すことのできた試合だったと思います。」

-ここしばらくコンディションが万全でない状態が続いていましたが?
「ここ最近に比べれば自分のパフォーマンスは少しは良かったと思いますが、まだまだ普段の自分の調子とまでは行ってないと思います。そのなかでチームが勝つ方法を見つけ出さなければいけないのですが、もちろんそれは自分の調子がどうのというのは関係なく、チームとしてどう勝つか、という事だと思います。

まだ自分は調子を戻さなければいけないですが、今日はチームは勝ちましたし、それは自分のプレーよりもっと重要な事だと思っています。」

-HCにゾーンディフェンスを進言したそうですが?
「第3Qの終わりか、第4Qの初めだったと思います。サターフィールド選手がずっとペネトレイトをしていたので、それを止めないとなかなか追いつけないと思い、そこでゾーンが有効ではないかとHCに伝えました。」

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ゲームレポート

新潟アルビレックスBB vs 埼玉ブロンコス@鳥屋野総合体育館(2011.2.26)

新潟-埼玉
第1Q 17-23
第2Q 11-11
第3Q 19-18
第4Q 23-9
最終スコア 70-61

【スタート】
新潟:#1澤岻、#30ヴィーズリー、#32池田、#16ダヴィッツ、#25アシュビー
埼玉:#11サターフィールド、#9北向、#15寺下、#22クライバー、#3リーチ

【レフリー】
#7石榑、#39田村、#42GONZO

【観客者数】
2,364人

【主な個人スタッツ】
新潟:アシュビー19pts、12reb、2blk、ヴィーズリー18pts、FG5/11、FT6/8、3ast、4stl、小松11pts、3pt3/12、アンドリュース8pts、FG4/4、8reb、池田0pts、FG0/3、17:48min
埼玉:サターフィールド18pts、FG6/23、14reb、4ast、8TO、北向10pts、FG4/6、3ast、2stl、クライバー10pts、2pt5/11、リーチ9pts、FG3/9、16reb

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第1Q 新潟17-23埼玉

両チームともマンツーマンディフェンスでスタート。まず埼玉がセットオフェンスからクライバーがディフェンスの裏をつくアリウープで先制。

そのまま埼玉がスタートダッシュを見せる。クライバーがゴール下を決めた後は速攻を連発。サターフィールドのフィードからリーチ、クライバーが得点を狙うも決まらず。しかし寺下がヴィーズリーをかわしてドライブを決めると、サターフィールドが澤岻相手の1on1からバスカンを押し込む。

新潟はアシュビーのポストだけでなく池田のミドル、ダヴィッツの3ポイントとオフェンスを散らものの、決まったのはヴィーズリーのジャンプシュートのみ。ここまで埼玉が9-2とリード。

埼玉はハーフコートオフェンスで寺下、サターフィールドが3ポイントを放つが決まらない。一方の新潟はインサイドパワーで反撃。ヴィーズリーのドライブは外れるもアシュビーがティップイン。更にリーチ相手にゴール下からバスカンを押し込む。サターフィールドのターンオーバーからダヴィッツが速攻でダンクを決めて8-9まで追い上げます。

しかし埼玉のオフェンスも崩れない。寺下のアシストからクライバーのミドル、サターフィールドのドライブは外れるもののリーチがオフェンスリバウンドを押し込み、そしてそのサターフィールドが今度は3ポイントを沈めて16-10と再びリードを広げる。更にリーチがゴール下のFTをもらい、続いてコートインしたナッシュが3ポイントを沈めて21-12まで点差が広がったところで新潟のタイムアウト(1:06)。

その後新潟は澤岻の3ポイントやヴィーズリーのドライブが決まるが、埼玉もサターフィールドが速攻からのFTを決めて23-17とリードし第1Qを終了。

※埼玉オフェンスはFGが8/17、FTが5/5と確実性があります。得点も8ptsのサターフィールド、6ptsのクライバー、4ptsのリーチとバランスもいい。

新潟はアシュビーが3/7とシュートを決められないものの、ヴィーズリーのペネトレイト、ダヴィッツの速攻やミドルなどでなんとかしがみついている状態です。

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第2Q 新潟11-11埼玉

セカンドユニットが中心となる新潟は小松が3ポイントを狙うも決まらない。

一方の埼玉は宍戸のドライブ、そして速攻から北向のバスカンが決まり、27-17の10点差になったところで新潟のタイムアウト(8:17)。ここでサターフィールドはベンチへ。

ところがサターフィールドが不在となった埼玉はオフェンスを組み立てられなくなり、ミスが続く。新潟では小松の3ポイントがやっと決まり、20-27で埼玉のタイムアウト(6:42)。

新潟はここからディフェンスを2-3のゾーンへ。小松が速攻から2本目の3ポイントを沈めて追い上げる。アンドリュースがリバウンドからCoast to Coastで突っ走り、速攻を決めて25-29まで点差を詰め、ここでオフィシャルタイムアウト(4:28)。埼玉はここでサターフィールドをコートに戻します。

新潟はディフェンスをマンツーに戻し、根東が速攻で疾走してバスカンを決める。ボーナスFTも決めるが、これがこのQの新潟の最後の得点となってしまう。

根東はディフェンス、オフェンスともボールによく絡んではシュートを狙うが決まらない。小松の3ポイントも不発。

埼玉は新潟のシュートミスから速攻に走り、北向が得点。終盤はサターフィールドが3ポイントを狙うも決まらず、それならばとドライブで澤岻に挑んでバスカンを決める。FTも決めて34-28と埼玉がリードをキープしたままハーフタイムへ。

※アシュビーがほとんどプレーしなかったこの第2Qは新潟はインサイドを攻められず、アウトサイド中心のオフェンスになるも、その3ポイントが2/13と決めきれない(そのうち小松が2/8)。

しかし埼玉もオフェンスは低調で(FG5/16)、お互いに低調な10分間となりました。

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第3Q 新潟19-18埼玉

埼玉はクライバーがダヴィッツ相手にミドルを沈めるが、その後はオフェンスが沈黙してしまう。寺下、クライバーのシュートはことごとく外れる。

しかし新潟も序盤はシュートが決まらない。ヴィーズリー、池田らのアウトサイドもネットを揺らすことはなく、時間だけが過ぎてゆく。

得点が動き出したのは新潟のインサイドアタックから。アシュビーがリーチ相手にゴール下を押し込むと、次はこれに引きつけられたディフェンスのギャップからヴィーズリーが3ポイントを決める。更に速攻からアシュビーがバスカンを押し込むと、アンドリュースもエンドライン沿いへのターンからゴール下を決める。これで38-39の1点差、しかし新潟はあと1歩のところまで迫りながら、逆転することができない。アシュビーも大事なところでミスしてしまう。

新潟の追い上げを堪えた埼玉はここから盛り返す。サターフィールドはFTを落とすが、リーチがオフェンスリバウンドから得点。そのリーチがゴール下から得点すれば、北向もドライブを決める。さらにサターフィールドがドライブでヴィーズリーを抜き去り得点し48-43と再び点差を広げる。新潟は24秒OTとなるなどオフェンスを組み立てられず、ここでタイムアウト(2:51)。

終盤はサターフィールドの独壇場となる。ねばり強く守る根東を抜き去りドライブを決め、再び1on1から、今度は根東にファウルされながらもバスカンを押し込む。

しかし根東もタイムアップ直前に速攻を決めて47-52とし、ここで第3Qが終了しました。

※アシュビーのインサイド、ここから展開するアウトサイドというパターンが決まりつつある新潟。アシュビーとアンドリュースのフロントラインが9pts、外からはヴィーズリーが2本の3ポイントを含む8ptsと得点を重ねました。

埼玉は引き続きサターフィールドの1on1と(6pts)、そしてリーチのインサイド(5pts)を中心にオフェンスを組み立てていますが、新潟を突き放すには至りません。3ポイント(0/3)とFT(2/6)を決められないのも要因となります。

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第4Q 新潟23-9埼玉

新潟は第3Qの最後から2-3ゾーン、正確には2つのゾーンの組み合わせとなるようですが、これが完全に埼玉オフェンスを止めてしまう。

序盤こそ北向の3ポイントや速攻からサターフィールドのFT、新潟のタイムアウト(7:37)を挟んでルーズボールからのクライバーのゴール下などありましたが、それ以降は新潟のゾーンを全く攻められなくなってしまう。基本的には波多野をハイポストに置き、ハイ・ローを攻めるパターンとダブルスクリーンから両サイド0度でシューター(北向)に3ポイントを狙わせるのですが、これがほとんど機能しない。

拙攻を繰り返す埼玉を横目に新潟は徐々に追い上げる。アシュビー、アンドリュースがリーチ不在の埼玉ゴール下をアタックして得点。オフィシャルタイムアウト(4:49)の前にはヴィーズリーの速攻に対しての北向のファウルがフレグラントとなり、このFTが決まり54-58の4点差に。

その後も新潟は速攻から澤岻、アシュビーらのFTが決まり、更に小松が速攻から3ポイントを決めてついに59-58と逆転。

埼玉は中盤にリーチをコートに戻すも流れは変わらず、サターフィールドがシュートを狙っては落とすパターンを繰り返すばかり。ここで埼玉のタイムアウト(2:04)。

オフェンスが完全に止まっている埼玉、しかしここでやっと波多野がポストからバスカンを押し込み、FTも決めて61-61の同点に。しかし痛かったのがナッシュのプレー。FTを2本とも落とし、タイムアウト後も苦しいオフェンスからのシュートを外してしまう。

新潟はアシュビーがゴール下でリーチのファウルをもらい、これでリーチが退場。その後は1and1のFTを確実に決めて、最後にアシュビーのダンクで派手に締めくくり、70-61で試合終了となりました。

※この10分間は新潟のゾーンに尽きます。埼玉はゾーンオフェンスを全く構築できず、わずか9得点に押さえられました。ここまで17ptsを記録していたサターフィールドもFTの1本だけでFGは決められず(FG3/18)、またチームとしても単発のオフェンスを繰り返すばかりでした。

新潟は埼玉のシュートミスからリバウンドを奪っては積極的に走り、埼玉のファウルはこのQだけで12。実に20本ものFTをもらい、これが勝利に結びつきました(FT14/20)。

新潟のFGに関しては4/11と決して良かった訳ではないですが、それ以上に埼玉のオフェンスが機能しておらず、またそれを打開すべき対策も講じられないまま時間が過ぎてしまいました。

第1Qなど序盤から中盤にかけてはボールも動いてオフェンスのバランスも悪くなかった埼玉ですが、試合が進むにつれてサターフィールド偏重のオフェンスとなり、最後はそこを止められてしまいました。

これで4位新潟、5位埼玉とのゲーム差は4に広がりました。