11月27日(土) 新潟アルビレックスBB vs 琉球ゴールデンキングス 試合後のインタビュー

澤岻と小菅の直人対決、そして澤岻兄弟対決など、見所の多かった新潟vs琉球戦。試合後のインタビューの様子です。

※選手のインタビューについては、複数の選手が同時進行で取材を行っていたために、一部断片的になっている事をご了承ください。

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琉球ゴールデンキングス:桶谷大ヘッドコーチ

-今日の試合について
「今日は出だしの入り方がすごく良くて、ディフェンスも良く入れたんですけど、第2Qで少し消極的になって、ターンオーバーが5個ですかね。そこで自分達のリズムを崩してしまった。やはりそこら辺は日本人選手がアグレッシブにプレーすべきでした。今日は68点しか取ってないんですけど、日本人が23点。これが30点くらい取ってくれたらチームとしては上出来なんで、第2Qの所でしっかり点を取りに行って欲しいなと思います。

後半はチームのディフェンスが機能して、(新潟の)澤岻だったりアシュビーだったりに所々でやられたんですけど、しっかり平常心を持って、最後まで我慢して戦えたのではないかと思います。今日みたいにオフェンスが40%の時に(キングスのFG29/56:39.3%)、いつもは自分達で崩れていくというパターンだったんですけど、それを今日はしっかり解消できました。ファウルをもらいに行ったりして、簡単に単発で終わらないバスケットをしてくれました。

今日は選手達がよく我慢してやってくれたと思います。これを続けていけば勝てるチームになると思うので、しっかりと平常心を保つこと、我慢することを、しんどい時にも保っていけるようになれればと思っています。」

-第3Qに入るときには、どのような指示を?
「まずはシュートで終わることが第一前提で、あと第2Qにターンオーバーが5個あったので、そこをしっかり修正しなさいと指示しました。ターンオーバーで終わるなら、タフショットでもいいからシュートで終わる、そうすればオフェンスリバウンドも取れる、といった事を言った通りにやってくれたと思います。

あとはリバウンドを取って走ること、キングスのバスケットを続けようと。点数を取られても、ボールをプッシュすることをやめないで、シュートのアテンプト(試投数)を増やそうと言いました。それが有効だったと思います。」

-小菅選手のプレーについて評価する点は?
「彼のいい所はディフェンスなんで、彼には日本人のエースを潰してきてくれと話しています。今日も、池田君は7点ですけど、上出来ではないかと思います。池田君が2桁取ると新潟さんは(勢いに)乗るので、池田君をまた明日も1桁に抑えてもらいたいと思います。

オフェンス面では、自分で点を取りに行くこともできますけど、回りを活かす事もできるので、キングスにとってはユーティリティープレイヤーとしてオフェンスで使わせてもらってます。」

-新潟戦に挑むにあたり一番注意した点と、実際にそれが試合で出来たかどうか
「いつも新潟さんとやるときは、我慢比べであると思っているんですね。お互いがディフェンスの良いチームで、チームでバスケットをする・・・廣瀬さんのバスケットもそうだと思うので、キレてしまうと負け。

我慢する、最後まで平常心を保つことが新潟さんには有効だと思ってます。今日は40分間、patient(忍耐)だと選手達に話していて、それを選手達が実行してくれた。それに尽きると思います。」

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#9小菅直人選手

-今日の試合について
「そうですね、敵として新潟に来て、最初はどうなるかな?と思ってたんですけど、すごく不思議な感じはしました。オレンジがいっぱいの中で、敵チームとしてやるのは。ただ、自分がやるべきなのはチームとして勝つ事だったのですが、それでも、楽しめたと思います。」

-アウェイの立場として感じる新潟の雰囲気について
「敵になって初めて分かるんですけど、やはりやりづらいというのはありましたね。その中でチームが勝てた事が嬉しいです。」

-池田選手とのマッチアップについて
「彼が乗るとチームも乗ってくるんで、シュートを打たせる前に、仕事をさせないように心がけていました。でもまだまだやれると思います。明日はミドルレンジ(のシュート)も思い切って打って来ると思うので、しっかり止めたいと思います。

明日しっかり連勝して、沖縄に帰りたいと思います。チームとして何が出来るのかしっかりと準備して、頑張りたいと思います。」

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新潟アルビレックスBB:廣瀬昌也ヘッドコーチ

-今日の試合について
「結果的に、パルマーにやられました。最後にパルマーで来ると分かっていて、やられた。でも2本はタフショットなんで、あれを決めたパルマーが素晴らしいというのがひとつ。

明日はもっとフィジカルに守れるように、頑張らなければいけない。あとジュリアス、練習していたいいシールが何本かあって、それが読まれてきた時ですね。

今日はイッサで勝負に行ったんですね。逆サイドにスウィングして、(イッサが)良かった。ノーマークの3ポイントが2本。ダンク失敗したけれどペネトレイト。そこの決定力の差だけだと思います。

沖縄さんも凄くいいチームだし、力もあると思います。でもウチも全然劣ってないと思うし、勝てるチャンスはあったと思います。明日は勝たなければいけないので、見直すべきところはしっかり見直して、明日しっかり勝ちたいと思います。

あとウィリーが、ちょっとファウルをもらえなくなってきています。ここ数試合ずっとですね。ここは修正していかないとですね。」

-第4Qにアンドリュースを使わなかったのは?
「ファウルが4つだったのと、リバウンドにそれ程負けていなかったのもあります。イッサは調子が上がってきているし、イッサで勝負したいというのがあって、(アンドリュースではなく)イッサを使いました。

-そのイッサについて、長く使うことで疲労しているように感じられましたが
「それもあるかもしれない。だけどディフェンスもすごく頑張ってくれていました。途中、スクリーンでやられる場面があって、ゾーン(ディフェンス)に変えてうまく守っていたんですけど、最後の3分、4分は勝負という事でマンツーマンで。そこも1回やられて、もう1回はドリブルからのターンアラウンドでフェイドアウェイ決められて。あの辺はしのぎあいですからね。ではあれをザックで守れたかと言えば分からないですけども、あそこはイッサで勝負に行きました。全て「たられば」ですが、守れれば勝ってただろうし、やられたから負けたんだろうし。そこの部分は、自分の中では納得しています。ジュリアスを見せておいて、行けるならジュリアス。ダメだったら展開して、イッサまで回す。いいシュートも打ってくれたし、ペネトレイトもしてくれました。

あの辺は仕方ないですね。こういった事も乗り越えていかなければいけないし、ジュリアスから回してイッサからウィリーの3ポイント。我慢して回して、今週やってた練習の通り。やはりあれを決めていくのが強いチームだと思います。あそこで決める事が、強いチーム、勝ち続けていくチームになっていく条件だと思いますね。その意味では、今日は負けたから全部言い訳になってしまうけれど、だいぶ我慢強くバスケットを出来るようになってきたなと思います。

ジュリアスも相当ストレス溜まっていると思います。最後は全部(ディフェンスを)はられてなかなか(ボールを)入れられなくて、逆サイドのイッサという選択もあるから、その中で我慢して我慢して、冷静にイン-アウトからトップからのショットを決めたり。オフェンスリバウンドに行くように指示はしてましたけど、もうちょっとそこで徹底して勝負するのか、今のままで行くのか、これはこっち(チーム)の見極めだと思います。我慢強くはなってきていると思います。そこを勝ちにするには、やはり取っていかなければいけないと思います。

悔いるならば、(最後は)雄一で行っても良かったかな、と。雄一が代わってすぐに3ポイント入れたんで(第4Q残り4分の場面)。最後は雄一でも良かったかな、と思います。ただ(池田は自分でディフェンスを)崩せるタイプじゃないんで、イッサで崩して、(ボールが)出てきたら打てとは言ってたんですけどね。明日はもう一回しっかり戦って、勝ちたいと思ってます。」

-得点差、スタッツの差以上に、チームの総合力の差を感じたのですが、HCとしてそれを感じましたか?
「途中、逆転された時は、バラバラでした(恐らく、第3Qの序盤)。前半もそんな時間あったんですけど、後半もあったんですよね。澤岻もコントロール出来なくて、澤岻からのピックで収まったんですけど。あそこら辺でまとめられないというのは感じます。まとめ切れてない。その時間帯はジュリアスが(ボールを)触ってないんですね。で、ひっくり返されてタイムアウト取って、ジュリアスのインサイドからもう1回行こう、と。その辺の、ゲームメイクという部分では差は感じますね。

で、タレントの数も含めて総合力と言うのならば、それは(差が)あるでしょう。あるかもしれない。だけど今ある現状の中で1個1個戦って行きながらチーム力を高めていかなければいけないんで。

(チームの流れが)悪くなった時ですね。今日はタイムアウト取らずに、我慢してたんですね。どんな風になるか。そうすると澤岻がちょっと持ち過ぎて崩れてしまう。ジュリアスに入らないで、外だけになってしまう。

これをどこで崩すのか?と。流れの中、勝負どころでどこから崩せばいいのか。どこを基点にするのかというのをテーマにあげて、それをずっとやってきました。その辺がうまく出なかった時間がちょっとありましたね。そこは残念です。そこで上手く基点づくりをしていければ、もっと良くなるんじゃないかなと思います。

そこ位ですかね、(差を)感じたのは。自分の感性の中では、「我慢出来てないな、分かってないな」と。それくらいですね。」

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#25ジュリアス・アシュビー選手

-今日の試合について
「今シーズンの負けている試合と同じ負け方、同じミスをしたと思います。決めるべきところで、しっかり決めることが出来なかった。相手チームは大事な場面でしっかり決めていた、その差で負けてしまったと思います。」

-第4Qの終盤に攻めあぐねる場面がありましたが、疲れていたのでしょうか?
「ダブルチームが来ていたので、アウトサイドにボールを出せるかを見ていました。疲れていたという訳ではありません。」

-接戦のゲームを落とす事が続いていますが、接戦を勝つ為に必要な事は?
「ダブルチームが来る状況で、どうやって得点するのか、それを見つけ出す事です。そして、相手チームを大事な場面でしっかりと守る。これを続けていかなければいけないと思います。」

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#1澤岻直人選手

「(前半略)・・・池田にもシュートを打ってほしいし、もっと良い状況でジュリアスが得点に絡めるように。ジュリアスが基点になりすぎて、苦しいシュートになってしまう。ジュリアスもFTラインからのミドルシュートは上手なんだけど、それよりもやはりゴール下でプレーしてほしいですね。ジュリアスには(ミドルシュートの)技術もあるけど、向こうとしては、ジュリアスが外よりも中でやったほうが怖いと思います。池田もただ外で待ってるよりも、シュートを打ったりして点に絡んだほうが相手も嫌だろうし、そこをどうやって引き出すかが僕の課題ですね。

課題だったミス(ターンオーバー)は少なくなっているんですけど、次はフィニッシュ力が課題になってきた感じですね。今日はパルマーがすごく当たっていたので、そこを抑えには行ったんだけれども、ステップバックだったり、あのシュートを抑えられなかったですね。そこをどうするか、また考えて対策して明日の朝の練習があると思います。(今回の)沖縄戦に限らず、これからずっとの課題として、フィニッシュ力ですね。シュートは打てているんですけど、それが決まらない。それで得点が伸びないところもあると思うし。ディフェンスはある程度頑張っていると思うんですけど、ディフェンスは頑張ってるけどオフェンスがダメじゃ勝てないんで。今日もパルマーにあれだけ打たれたという事はチームとしても良くないし、そこも修正して、これから頑張っていかなければいけないと思います。」