新潟アルビレックスBB #1澤岻直人選手 入団記者会見

10月2日(土曜)のチーム練習前に行われた、#1澤岻直人選手の入団記者会見の様子です。


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(株)新潟スポーツプロモーション 日野明人代表取締役社長

-今回の澤岻選手獲得の経緯について
「皆さんこんにちは。澤岻選手入団の経緯についてお話させて頂きます。

この度、私ども新潟アルビレックスBBは澤岻選手と契約合意に至る事ができ、大変嬉しく思っております。澤岻選手獲得の経緯につきましては、私どもが選手強化に向けまして選手補強、獲得などを行ってきた訳なんですが、(澤岻選手は)昨シーズンは京都ハンナリーズに所属しておりましたが、自由契約となりまして、澤岻選手から私供にアプローチがありまして、交渉を続けて参りました。

みなさまご存知の通り、澤岻選手は2年連続でbjリーグのベスト5賞を受賞し、琉球ゴールデンキングスの優勝に貢献。また、昨シーズンは京都で活躍した選手です。澤岻選手は私どもの悲願でありますbjリーグの優勝に向けて大きな戦力になってくれると期待しております。また、ブースターのみなさまのご期待に応えられる素晴らしい補強ができたと思っています。よろしくお願いします。」

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新潟アルビレックスBB 廣瀬昌也HC

-澤岻選手に対する評価、並びに期待する事など
「みなさまこんにちは。お忙しい中ありがとうございます。

評価については、これはみなさまご存知の通り、経験、実績ともに、リーグのベスト5に選ばれる素晴らしい選手だと思っています。特にボールコントロール、ゲームコントロール、そういった部分ではPGというポジションを任せられるいい人材を獲得できたと思っています。先程社長のほうからも話がありましたけれども、PGという手薄な部分でもありました。選手のコンバートも考えている中で、いろいろ試行錯誤をしていかなければいけない、という矢先に、このような素晴らしい選手を獲得できたことは、本当に嬉しく思っています。

彼と契約の時にまず脳裏に浮かんだのが、2年前の沖縄が優勝した時のファイナルでした。沖縄が17点ビハインドで、第4Q、確かニュートン選手の3ポイントが入って、神がかり的な追い上げを見せたんですけども、僕が凄く印象の残っているのは、澤岻選手がリングに切れこんでいって得点したシーンです。非常に勇気あることだし、状況判断やフィニッシュ力、自信、強気な姿勢、そういったものを全て兼ね備えて無ければ、あのシーンで得点するのはなかなか難しいんじゃないかと思います。本来であればニュートンが中でプレーし、澤岻選手が外でプレーするところを、逆のパターンで得点していった。しかしそれもバスケットであると。(澤岻選手は)状況に応じて判断し、自分で得点する能力も兼ね備えている素晴らしい選手だと思っています。彼が経験してきたものを十二分に発揮してもらうと共に、早くフィットして、チームになじんでもらえれば、間違いなく素晴らしい戦力になってもらえると思います。

実は昨日、澤岻選手と会う時間を頂いて、いろいろ話をさせてもらいました。最初は手探りの状態が続くと思いますが、しっかりとコミュニケーションを取り、彼の良さを引き出しつつ、チームのゲームメイク、つまり試合を支配して欲しいと思ってます。

後で彼に聞こうと思ってたんですが、澤岻の「岻(し)」がパソコンで出ないんですが(笑)、そういったところからしっかりコミュニケーション取って強いチームを彼と一緒に作っていきたいと思っています。」

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新潟アルビレックスBB #1澤岻直人選手

「こんにちは。今日はお忙しいなかお集まり頂きありがとうございます。今シーズン、新潟アルビレックスBBでプレーする事になった澤岻です。

昨日、新潟入りしたばかりで、まだ(他の)選手とも会ってないんですけど、これからみんなと仲良く、そして勝てるチームの一員として、力を発揮できるように頑張りますのでよろしくお願いします。」

-新潟へは澤岻選手からアプローチしたとのことですが、新潟のどのような部分に魅力を感じたのでしょうか
「まず、廣瀬HCのバスケットに僕自身が興味がありました。去年の新潟の試合を見ていて、ファイナルに行ける可能性のあるチームだと思っていました。僕自身、心機一転というか、自分探しという面もあるので、そういった面でも、廣瀬HCのバスケットを勉強したいなというのもあり、新潟さんへアプローチさせてもらいました。」

-新潟というチームへの印象と、その中で自分自身がどのような役割を果たしていきたいか
「僕の琉球時代、京都時代の対戦相手としての新潟のイメージは、チーム力重視でよく走る、そういった印象があります。その中で、走りながらのプレーは僕も好きなので、その中でどうフィットするかですね。今年はいい外国人選手もいるという話なので、そういった選手たちと僕がどれだけコミュニケーション取って、どれだけ早くてスピーディーなバスケが出来るかな、というのが、僕の今シーズンの大きな目標というか、課題になると思います。」

-時期的に契約が遅れたということで、悩んだ部分もあったでしょうか
「まぁいろいろありまして、やっぱりバスケットをしたいという気持ちは変わらなかったので、そこで僕がどうするかという事が、人生においても、今シーズンにおいても、長い目で見ても、何がベストであるかという事を自問自答しつつ、また僕だけでなく、プレーさせてもらえる場所、プレーする場所というのも問題の1つではあったので、僕の中ではベストの選択であったと思っています。」

-昨日は廣瀬HCとどんな話をされたんですか
「印象はあまり変わらず、バスケットに対して熱いという事と、昨日、廣瀬さんの口から聞いたのは、「僕は怒るよ」と(笑)。今までの澤岻の中にはないコーチの部類に入るかもしれないけど、でもそれをリスペクトする事を大前提に、お互いにチームを良くするため、時にはぶつかる事もあるだろうけど、やはり互いを十分にリスペクトして、そして、優勝に近づくという事に貢献できればという話をしました。僕もやっぱり思うことがあれば話をしたり、お互いぶつかるかもしれないけど、それはチームを良くするため、勝つ為に何をすればいいかという事で、今までのバスケット人生とか知識や経験や環境は、選手も違うし、僕とコーチも違うので、そこはコミュニケーション取ってやっていけたらと思います。」

-新潟に関する予備知識はありますか
「食べ物が美味しいというのはよく聞いていまして、ただ僕の不安材料として、雪ですね(笑)。僕は沖縄出身なんで、新潟や北海道で試合をしたことはありますけど、住んだことはないんです。(今までは)雪のない街だったので、雪が降ったときにどう対応できるかという事と、車の運転が怖いイメージがあります。(廣瀬HCを見ながら)他は、お店が早く閉まるという情報は聞いてますけど、その辺はどうにかできると思います(笑)。」

-京都でのシーズン後のインタビューでは、チームでのコミュニケーションに苦労されたという話がありました。新潟はチームとしての歴史は長いですが、チームの外国人選手は全て入れ替わり、日本人選手も主力に移籍がありました。そういった中で、年齢的にもベテラン的な存在になる澤岻選手が、チームのコミュニケーションで何か意識しようと思うことはありますか
「(新潟は)チームの基盤自体はしっかりしていると思うんです。そこに、どれだけ「勝つ」という意識を持った選手がいるか?また、その為に努力できるか、チームのために貢献できるか。そういった部分が重要になってくると思うので、その辺に関しては廣瀬HCにお任せして、僕はコートの上のパフォーマンスでチームをまとめ上げる、そこにどうやって僕がアジャストするかという話になってくると思います。新規チームのように土台を1から作ると言うよりも、基盤はあって、その上で僕たちはパフォーマンスに集中できると思います。コーチの目指すバスケットを僕たちがパフォーマンスできるか?という事が、今シーズンの課題になると思っています。

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-廣瀬HC、ここまでオフシーズンにチームを作ってきて、ここで急遽ゲームを組み立てるPG、それも有能なPGを獲得した訳ですが、シーズン開幕を目前に控え、チーム作りが変わってくる部分はあるのでしょうか
「基本的には変わらないです。もちろん、澤岻選手を生かしたオプションというものは作り上げていかないとですが、基本的に大きく変わることは無いです。澤岻選手のいいところはやはり、ボールを受けてからの1対1というのは、凄く良い、センスがあるものだと思ってます。ただ、澤岻選手がずっとボールを持っていて、回りに協力した動きの無いバスケというのは、これは僕自身あまり好きじゃありません。澤岻選手で始まり、澤岻選手で終わる、そんなバスケを出来たらいいかなと思ってます。実際、チームの(既存の)ガードは凄く若く、そういった(チームの)作り方もしていたので、その意味で上手くマッチしてくれるじゃないかと期待しています。」

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プレスリリースより

#1澤岻直人(たくしなおと)

ポジション:ポイントガード
身長:182センチ
体重:85キロ
生年月日:1981年10月13日
出身地:沖縄県
契約期間:2010年10月1日~2011年5月31日

経歴:法政大学-アイシン(JBL)-琉球ゴールデンキングス-京都ハンナリーズ

2009~2010シーズン成績(京都)
出場試合数:49
得点:388点(平均7.9点)
リバウンド:136
アシスト:180
スティール:65
ブロックショット:7
ターンオーバー:103
試合出場時間:1473分

受賞歴など
インカレ最多得点選手、3ポイントタイトル(法政大学)2年連続
インカレベスト5、アシスト1位、最優秀選手(法政大学)
オールジャパン優勝(JBLアイシン)
bjリーグベスト5(琉球)2年連続
bjリーグアシスト王(琉球)
bjリーグ優勝(琉球)