9月19日(日) プレシーズンゲーム 富山グラウジーズvs秋田ノーザンハピネッツ 試合後のインタビュー

9月19日(日) 両チームにとって今シーズン最初となるプレシーズンゲームの、試合後の両チームのヘッドコーチのコメントです。

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秋田ノーザンハピネッツ ロバート・ピアースHC

-今日の試合について
「プレシーズンゲームですが、凄く嬉しいです。今日は秋田にとって初のプレシーズンゲームで、もちろんこれはシーズン(公式戦)には関係ないけれど、勝った事は本当に嬉しいです。(日本人の)メンバーが集まったのが1ヶ月前、外国人選手の2人は2週間前、1人は1週間前に来たばかりで、一緒に練習したのは本当に短いです。今日プレー出来たのは8人で、凄く大変でした。富山は外国人選手が5人いるのに、ハピネッツは3人しかいないので、みんな凄く疲れました。今はアイシングしてます(笑)。

(試合では)水町、庄司、信平らが凄くディフェンスやリバウンドを頑張って、富山の外国人にマッチアップしていたので、勝つことが出来ました。(勝って)凄く楽しかったです。帰りのバスは8時間くらいかかりますが、勝ったので凄く楽しくなると思います。負けたら大変でしたね。今日は本当に楽しかったです。」

-水町選手、庄司選手、信平選手らの頑張りとは?
「アンソニー(コールマン)は凄く疲れたので、第3Qの終わりに交代しました。その時、庄司は富山の外国人とマッチアップして、ローポストでマッチアップしていました。(秋田のメディアに向かって)前の取材の時は、庄司選手が凄くウェイトトレーニングを頑張っていたと思います。(そういった)ウェイトトレーニングと試合はもちろん関係あるんです。彼はウェイトを頑張っているから、強い選手とマッチアップ出来るんです。信平は、最近の練習で凄くリバウンドを頑張っています。走るのも頑張ってますね。走ること、リバウンド、そしてボックスアウト、それらは地味ですが、やらないと試合に勝つことが出来ません。」

-ヘンリー選手の活躍について
「セックは凄いですね。この夏は長谷川監督と相談して、ポイントガードが欲しい、と。アメリカのキャンプやサマーリーグで何人の選手を見たのか覚えてない程ですが、セックのDVDを見て、あ、これはいい!と思いました。ミックスタイプというか、身長もあるけどスピードもあり、アウトサイドのプレーも出来るけど、パスも出来る。ポイントガードとシューティングガードの両方を出来るというのもいいと思います。ハピネッツの1シーズン目にセックが入ってくれて、ラッキーだと思ってます。」

-10月16日の開幕戦に向けて
「今日はまだプレシーズンで、富山もハピネッツもまだチームが出来ていません。長谷川はプレーできるけど、ゲームには出場しなかったので、選手が少し足りませんでした。今日の課題はリバウンドで、富山はハーパーやスミスがリバウンドに頑張っていました。今の弱点はリバウンドで、これから練習しなければいけません。新しい外国人選手はリバウンドが出来るけど、リバウンドは1人ではなく全員に責任があります。(これまでの)記者会見ではいつもリバウンドとディフェンスを課題と言ってきましたが、今日はディフェンスを凄く頑張ったと思います。今日はそれが嬉しかった。あとはリバウンドですね。だから来週の練習メニューは、リバウンドが多くなりますね(笑)。」

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富山グラウジーズ 衛藤晃平HC

-今日の試合について
「チームとしてしっかりと準備して臨んだつもりなんですけど、1Qは気合が空回りしてしまって、ターンオーバーを誘発してしまいました。あと、ゲームへの持って行き方について、私の配慮が少し足りなかったかな、と思ってます。あとは後半、ウチの流れになりそうなところで、ターンオーバーを起こしてしまったりと、その辺の甘さ、経験の無さが出てしまったので、これから修正していきたいと感じてます。」

-HCとして初めて指揮をとってみての感想は
「指揮自体についてはどうというのは無いんですけど、ブライアン・ハーパーが最近チームに合流しまして、彼が入った事で、今までやってきたバスケットが若干違うテイストになってしまって、それに対して他の選手を上手くミックス出来なかったと思ってます。そこはしっかりさばくべきところだったので、しっかりと反省していきたいと思ってます。」

-日本人選手の活躍が見られなかった事について
「そうですね、そこは感じています。高野選手はいい活躍を見せてくれたと感じているんですが、加藤選手、水戸選手については、ボールを触る時間自体が少なかったと感じています。これから彼らと話してみないと分かりませんけど。今年のチームには、日本人選手達に「君たちが主役なんだぞ」、「君たちが妥協したら、チームが妥協するんだぞ」という事をしっかり言ってますんで、彼らのプレーでチームが変えられるようにと強く思っています。」

-秋田の印象について
「3ポイントシューターが多いのでしっかり気をつけるように試合前のミーティングで伝えたんですけど、やはり庄司選手や水町選手がいい所で決めてきたので、そこはベテランのいるチームの強みであると感じました。ここを1つウチが取れれば、という所で水町選手の3ポイントがあったり、庄司選手のプレーがあったりしましたので。」

-衛藤HCの目指すバスケットについて、今日の達成度は
「今年はちょっと難しいバスケットにチャレンジしてまして、完成度も100%ではない状態です。(それを)ゲームでどれだけ出せたか?と言えば、半分も出せていません。それが本音です。先程のハーパ-も含めて、これからしっかりとフィットするように仕上げていこうと思っています。」

-難しいバスケットとは
「一般的には、オフェンスは決まった動きで展開するんですが、今年は柔軟な対応、臨機応変な対応を選手に求めています。そのシチュエーションに応じたオフェンスを目指していますが、まだ選手がなかなかフィットしていない状態です。」

-今後の課題について
「そうですね、やっている事は間違ってないと信じています。選手たちも楽しみだと言ってくれているんですけど、「分かっているんですけど出来ないんですよね」という段階ですので、これから精度を上げていきたいと思ってます。

-今日の試合で印象的な選手は
「高野選手は、物怖じせずに外国人選手にぶつかっていってくれましたね。そこはすごくいいカンフル剤になってくれたと感じています。あとは、もっと(いろんな)選手を試したかったというのはあります。」

-第2Q(外国人選手の出場制限)での戦い方について
「今日は予定通りの起用が出来て良かったと思います。秋田さんがゾーンを敷かれて、ウチの選手がちょっとバタバタしてしまったところはあるんですけど、ああいった形で第2Qを運べて良かったと思ってます。あとはポイントガードを1人育てあげて、水戸選手、加藤選手の休める時間を作って、かつ、そのPGの足を生かして、ダブルチームに行けるようなバスケットを目指したいと思ってます。」

-(PGについては)今日は吉村選手も出場しましたが、それ以外のオプションもあるという事ですね
「そうですね、そこはヨーイドンで競わせてやっていこうと思ってます。」

-先程のオフェンスの話について、モーションオフェンスと受け止めていいでしょうか
「モーションオフェンスではありません。モーションとは違い、1人の選手が動きを起こした時に、逆サイドの選手が違う動きを起こすという、そんなバスケットを目指しています。モーションオフェンスとはちょっと違いますね。」

-今日の試合では、トランジションやオフェンスリバウンドが機能しているときは好調でしたが、セットオフェンスで苦戦する場面が見られました。セットオフェンスでの今後の課題とは
「課題は、オフボール(ボールが無いところ)のバスケットですね。もちろん、オフボールの選手にボールを供給するためにインサイドのマシュー(カイル)とJJ(スミス)がキーになると思ってます。オフボールの選手を生かしていけるようにすることが課題だと思ってます。」